給湯器を交換、または新規に取り付ける場合、エコキュートにするのか、ガス給湯器にするのか検討されている方も多いのではないでしょうか?
本体価格の違いや、工事の費用、設置後の使い勝手やランニングコストなど、エコキュート(電気)とガスとを比較した場合、どちらがいいのか迷ってしまいます。
そこでこのページでは、エコキュートとガス給湯器とではどちらがお得なのかを、いろいろな角度から比較してみたいと思います。
給湯器を選ぶ上で参考になれば幸いです。
エコキュートとガス給湯器を比較!メリットデメリットは?
エコキュートとガス給湯器を比較して、それぞれどんなメリットやデメリットがあるのでしょう。以下にまとめてみました。
エコキュートのメリット
エコキュートは夜間の安い電力を使って沸かしたお湯をタンクに貯めておいて使う給湯器で、次のようなメリットがあります。
・火を使わず安全性が高い
エコキュートは火を使わず空気中の熱を集めてお湯にするので機械内に燃焼する部分がなく、火災などの心配がありません。
・排気が発生しない
燃焼する部分がないエコキュートは排気が発生しないので、給湯器の排気に伴う熱や臭いの心配がなく、とてもクリーンです。
・タンク内の水を非常用水として利用できる
エコキュートの貯湯タンクには常にお湯(または水)が貯まっているので断水などの際には非常用水として利用する事ができます。
エコキュートのデメリット
エコキュートのデメリットには次のようなものがあります。
・機械本体が大きく、設置場所が必要
大きな貯湯タンクがあるエコキュートは他の給湯器に比べて設置スペースが必要になります。
・水圧が弱い
貯湯タンクの構造上、給水の圧力を減圧して使用するので直圧式のガス給湯器に比べるとどうしてもお湯の水圧は弱くなり、給水圧によっては2階への給湯で快適にお湯を利用できない場合があります。
・お湯切れの心配がある
エコキュートには毎日のお湯の使用量を学習して、それに見合った量のお湯を無駄なく沸かす機能が付いていますので、普通に使用する分にはお湯切れの心配はありません。
但し、使用人数に対してタンク容量が小さすぎたり、急激にお湯の使用量が増えるとお湯切れを起こす心配があります。
・飲用には向かない
エコキュートは常にタンク内に水が入っている状態なので、長期間使用するとタンク内に水アカが溜まったり、内部の配管が劣化して水質が変わることがあります。
そのため、エコキュートのお湯はそのまま飲用することはおススメできません。
・低周波騒音のリスクがある
お湯を作るヒートポンプユニットは作動時に耳に聞こえない低周波を発するので、建物からある程度の距離を取らなくはなりません。
ガス給湯器のメリット
ガス給湯器のメリットには次のようなものがあります。
・省スペースでも設置できる
ガス給湯器は瞬間湯沸かし式なので機械本体がとてもコンパクトで、省スペースでも設置することができます。
・直圧式なので水圧が強い
ガス給湯器は直圧式の給湯器です。給水圧を減圧することがないのでお湯の勢いが強く、シャワーも快適に使えます。
・お湯切れの心配がなく、いつでもお湯が使える
ガス給湯器は瞬間湯沸かし式のため、お湯を使う時に必要な分だけを沸かして使うことができます。
お湯切れの心配がなく、好きな時に好きなだけお湯を使うことができます。
・お湯を飲むことができる
お湯を使う時に瞬間的に沸かすガス給湯器の場合、沸かしたお湯をそのまま飲むことができます。
ガス給湯器のデメリット
ガス給湯器のデメリットには次のようなものが挙げられます。
・排気が出る
ガスを燃焼させてお湯を沸かすガス給湯器は、当然燃焼時に排気が出ますので、隣家に排気が直接掛からないように配慮する必要があります。
・ランニングコスト(ガス代)が高い
様々な節電機能が充実しているエコキュートに比べて、お湯を使った分だけガス代が掛かるガス給湯器のランニングコストはどうしても高くなります。
地域や使用状況によって異なりますが、エコキュートの給湯にかかるランニングコストはガス給湯器の約1/4(都市ガスの場合)というデータもあります。
※長府製作所エコキュートカタログより引用
ガス給湯器にもエコなものがある!
エコキュートと比べてランニングコストが掛かると紹介したガス給湯器ですが、最近の機種にはガスの消費を節約し効率良くお湯を沸かすことができる「エコジョーズ」が人気を集めています。
「エコジョーズ」は潜熱回収型ガス給湯器と呼ばれるもので、これまでは捨てていた排気に含まれている熱(排熱)を回収してお湯を作るエネルギーに再利用することでガスの消費を節約します。
しかも使い勝手は今までのガス給湯器と同じなので、ガス給湯器のメリットはそのままで、ガス代が節約できるのが「エコジョーズ」と言う訳です。
従来型のガス給湯器に比べると価格は割高になりますが、エコキュートと比べると本体価格は割安で初期費用を抑えることができます。
エコジョーズについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
エコキュートとエコジョーズの比較、初期費用は?
エコキュートもエコジョーズも給湯能力(エコキュートならタンク容量、エコジョーズなら号数)やタイプ(給湯専用やフルオート)によって本体価格や工事費が変わってきます。
両者の初期費用(本体価格+標準工事費)のネットでの相場を比較すると、
エコキュートの370Lフルオートタイプで30万円台前半、エコジョーズの24号フルオートタイプで13万円台から販売されています。
この値段はかなり安い部類で、町の工務店などに依頼するとこれよりも若干割高になるでしょう。
いずれにしてもエコキュートとエコジョーズとでは初期費用の差は10万円程度となっています。
エコキュートとエコジョーズの比較、ランニングコストは?
エコキュートは基本的に深夜の安い電力を利用してお湯をわかすのでランニングコストはエコキュートの方が安くなります。
ただし、エコジョーズの場合は単純にお湯を使った分だけガス代が掛かるのに対し、エコキュートの場合は電力契約の関係上、昼間に多くお湯を使い過ぎると電気代が高くなってしまう場合があります。
また、人数が少ない、シャワーしか使わないなどの理由でお湯の使用量が極端に少ないご家庭の場合だと、エコキュートとエコジョーズのランニングコストの差はあまりでない場合もあります。
エコキュートとガス給湯器、結局どちらを選ぶのがお得?
エコキュートとガス給湯器(エコジョーズ)とを比較してみてきましたが、結局どちらを選ぶのがお得なのでしょうか?
これまでご紹介したようにエコキュートとエコジョーズとではそれぞれにメリットデメリットがあり、お湯の使用状況や生活スタイルなどによってどちらが良いのかが変わってきます。
ランニングコストならエコキュート
お湯の使用量がある程度一定で安定しているご家庭ならエコキュートのランニングコストの安さを十分に生かすことができます
エコキュートはその家のお湯の使用量を学習してそれに見合った量だけを沸かす機能がついているので、毎日使うお湯の量が変わらない場合は無駄なく電気を使うことができます。
しかしエコキュートは急激なお湯の使用量の変化は苦手です。
急な来客やお盆やお正月などで人が増えてお湯を使う量が急激に増えた場合には、昼間の沸き増し等を使って貯湯量を調整する必要があります。
その場合、割高な昼間の電気を使ってお湯を沸かすことになるので一時的に電気代が上がってしまうことがあります。
水圧を求めるならエコジョーズ
エコキュートは貯湯タンクを水圧から守るために給水圧力を落として(減圧して)給水しています。
そのためエコキュートの場合お湯の水圧が水の水圧よりもどうしても低くなってしまいます。
最近の機種ではその点を改良した後圧力タイプや直圧式のエコキュートも発売されていますが通常タイプの物よりは割高です。
1階への給湯であれば通常タイプのエコキュートでほとんどの場合問題ありませんが、2階への給湯が必要な場合は、エコキュートなら高圧力タイプを、または直圧式のエコジョーズを選んだ方がいいかもしれません。
少人数ならエコジョーズ
ご家族の人数が一人暮らしもしくはご家族の人数が2人程度の少人数のご家庭ならエコジョーズの方がいいかもしれません。
エコキュートの最も一般的なタンク容量350リットルは大体3から4人家族用と言われています。
エコキュートにも少人数向けの容量の小さなタイプもありますが容量が小さくなればお湯切れの心配が大きくなり、使えるお湯の量が限られてしまいます。
また少人数の利用でお湯の使用量が少なければエコキュートのランニングコストのメリットは出にくくなり機器本体の価格差を考えるとエコジョーズの方がお得と言うことになります。
安全面ではエコキュート
安全面で言うとエコキュートもエコジョーズともとても安全性の高い給湯器ではあるのですが、火を使わない(燃焼部分がない)と言う点でエコキュートの方が安全性が高いと言うイメージがあります。
また実際問題として、エコジョーズを始めとするガス給湯器はどうしても排気やガスの臭いが気になるという方もいます。
また、コスト面よりも安全面を優先に考えてエコキュートと同時にガスコンロからIHクッキングヒーターに取り替えてオール電化住宅にされる方も多くいらっしゃいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事を読んで、電気を使うエコキュート.ガスを使うエコジョーズはそれぞれにメリットデメリットはありますがどちらも優れた給湯器だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ご紹介したように、エコキュートとガス給湯器を比較比してどちらの方がお得かと言うのは、ご家族の人数や生活スタイル、お湯の利用状況によって変わってきますので、まずは給湯器を選ぶにあたって、「給湯器に求めるものは何か」ということを判断基準にされることをおススメします。
もし、ご自分のご家庭にあった給湯器は何かを決めかねている場合には、信頼できる業者さんに相談し、専門家の意見を聞いてみることも大切です。
エコキュートかガス給湯器か迷っている?給湯器選びで後悔しないには?
もしあなたが、給湯器をエコキュートにするかガス給湯器にするか迷っているのであれば相談する業者選びはとても大事になります。
給湯器設置業者の中にはエコキュート設置が得意、あるいはガス給湯器がメインといった業者が少なからずいます。
中にはユーザーのメリットデメリットなど関係なく、自分が売りたい給湯器を勧めてくる業者もいるのです。
もしそういう業者さんに相談してしまうと、最初から「ガスありき」「エコキュートありき」で話を進められてしまう可能性があります。
それではあなたのご家庭にあった給湯器を選ぶことができませんよね。
エコキュートにしろ、ガス給湯器にしろ、いざ設置してから「失敗した・・・」と後悔しないためには、本当に親身になって相談にのってくれる業者さんを選びたいものです。
もしあなたが、
「我が家にはエコキュートがいいのか、ガス給湯器がいいのか決めかねている」
「相談にのってくれる業者を知らない」
「業者を探す時間がない」
と悩んでいるのなら、リフォーム総合サイトにまず相談してみてはいかがでしょうか。
「リノコ」は全国の優良施工業者が多数加盟しているリフォーム総合サイトです。
リノコには豊富な知識・経験持つリフォームアドバイザーが年中無休で対応。あなたのご家庭にあった給湯器はエコキュートなのかガス給湯器なのかなのかを相談することができます。
中立な立場でメリットデメリットを比較してくれるのはリフォーム総合サイトだからできることです。
十分に相談、比較検討した上でエコキュートにするかガス給湯器にするかを決められます。
どちらにするか決めたら、リノコの厳正な審査を通過した優良施工業者から厳選した業者さんを紹介してくれます。
リノコでは単に業者を紹介するだけでなく、工事完了まで直接業者さんに言いにくいことや要望なども、リノコがあなたと業者との間に立ってあなたの代わりにやり取りしてくれるので安心です。
気になる価格は、リノコの提示する価格は「商品+工事費用+保証」のすべてコミコミ価格!
リノコならエコキュートやガス給湯器のコミコミ価格が、わずか2分の簡単なフォームに入力するだけで無料で概算見積もりが可能です。さらに実際に現地を見てもらっての詳しい見積もりも無料で行ってくれます。
まずは無料の概算見積もりで、エコキュート・ガス給湯器の適正価格を調べてみましょう。