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オール電化の給湯器がお湯切れしたら?お湯切れしない為の対処法は?

オール電化

オール電化住宅のトラブルでよくあるのが「給湯器のお湯切れ」です。

 

いざお風呂や台所でお湯を使おうとしても水ばかり出てお湯にならない・・・便利なオール電化住宅がこれでは台無しです。

 

そこでこのページでは、オール電化の給湯器(エコキュート・電気温水器)がお湯切れし無いためにはどうすればいいのか、その対処法をご紹介します。

 

オール電化の給湯器がお湯切れしたらどうなる?

 

オール電化住宅で給湯器として使用されているのは電気温水器かエコキュートです。

 

これらの給湯器は「貯湯式」と呼ばれていて、夜間電力の安い電気を使って貯湯タンクの中にあらかじめお湯をためておき、基本的に昼間など深夜時間帯以外の時間帯はタンクに貯めているお湯でお風呂や台所などの給湯をまかなっています。

 

※上の図はエコキュートの給湯の仕組みですが、電気温水器もヒートポンプユニットがないだけで基本的な給湯の仕組みは同じです。

 

「お湯切れ」というのはこの貯湯タンク内のお湯の部分と混合層の部分を使い切ってしまい、貯湯タンクの中が全て水になってしまう状態のことを言います。

 

従ってエコキュートや電気温水器がお湯切れになってしまうと、蛇口からお湯を出そうとしても水しか出ない状態になります。

 

また、フルオートタイプの場合は給湯だけでなくお風呂の自動湯はりや追い炊きの機能も使用できなくなってしまいます。

 

エコキュートや電気温水器は、ガス給湯器や石油給湯器のようにすぐにお湯が沸かないので、お湯切れを起こしてしまうとタンク内にお湯が貯まるまで一定時間待つ必要があります。

 

エコキュートは必要に応じて深夜時間帯以外でもお湯を沸きあげることができるので早めの復旧が可能ですが、お湯切れ状態から満タンまで貯湯タンクにお湯を沸かすとなると4~6時間程度(外気温や水温によります)は掛かります。

 

また、8時間通電式など古いタイプの電気温水器をお使いの場合は手動での沸き上げができないので、昼間にお湯切れしてしまうと翌朝までお湯が使えなくなってしまいます。

 

オール電化でお湯切れするたった一つの原因と対処法

 

オール電化の給湯器、エコキュートや電気温水器がお湯切れする原因はとてもシンプルで、

 

「貯湯タンクに貯めているお湯の量よりも多くお湯を使ってしまう」

 

からです。当たり前と思われたでしょうが、どうしてそういう状態になってしまうのでしょうか?

 

原因としては、

 

・単純にお湯の使い過ぎ

・お湯の使用量の急激な変化

・貯湯タンクの容量不足

 

などが考えられます。

 

これらの原因をいかになくすかを考えると、オール電化住宅でお湯切れしないための対処法が見えてきます。

 

オール電化でお湯切れしないための対処法は?

 

オール電化でエコキュートや電気温水器を使用していて、頻繁にお湯切れをするようなら、お湯切れしないための対策が必要です。

 

以下に対処法をまとめてみました。

 

オール電化のお湯切れ対策:お湯の使い過ぎに注意する

 

エコキュートや電気温水器でお湯切れを防ぐには、まず第一に「お湯の使い過ぎ」に注意することが大切です。

 

お湯を使う際にはお湯を流しっぱなしにせず、蛇口の開け閉めをこまめに行うことでかなりのお湯を節約することができます。

 

また、2バルブ式の蛇口から簡単に温度調節ができるシングルレバータイプやサーモ機能のついた蛇口に交換するとお湯の温度調節中に流しっぱなしになるお湯を節約できます。

 

フルオートタイプの場合、お風呂の自動保温や追い炊きにもタンク内のお湯を熱交換で使用するので、お風呂を入れたら冷めないうちに入浴することもお湯の節約になります。

 

浴槽内のお湯が完全に冷めてしまった場合は、追い炊きをするよりも「高温さし湯」でお湯を温め直す方がタンク内のお湯の熱を効率よく利用することができます。

 

またエコキュートでは、メインリモコンの画面で毎日のお湯の使用量を確認することができます。毎日どのくらいお湯を使っているかを把握することでお湯をムダに使わない意識付けをすることがお湯の節約につながります。

 

オール電化のお湯切れ対策:沸き上げモードを見直す

 

エコキュートや電気温水器(8時間タイプ以外)には、貯湯タンク内にどのくらいのお湯を沸かしておくのか「沸き上げモード」で設定することができます。

 

沸き上げモードの種類はメーカーによって多少違いがありますが、だいたい「深夜のみ」 「少なめ」「おまかせ」「多め」などとなっています。

 

この沸き上げモードをご家庭のお湯の使用状況に応じて適切に設定することで、エコキュートや電気温水器は「ムダなお湯を作らず必要な量だけ沸かして電気代を節約」している訳です。

 

各沸き上げモードは、電気代の節約という点では、

深夜のみ>少なめ>おまかせ>多め

 

となり、沸きあげるお湯の量では、

 

深夜のみ<少なめ<おまかせ<多め

 

ということになり、電気代とお湯の使用量とのバランスを考えて沸き上げモードを選ぶ必要があります。

 

エコキュートでお湯切れを起こしてしまう時にはまずこの沸き上げモードを確認して、湯量が一段階上の沸き上げモードに変更してみてください。

 

例えば、電気代の節約のためにエコキュートの沸き上げ設定を「深夜のみ」に設定していると、昼間に多くお湯を使用しても昼の時間帯に沸き上げを行いません。

 

「深夜のみ」の設定をしていて頻繁にお湯切れを起こすようであれば、夜間の沸き上げ量を多く設定するか、節約は一旦置いておいて必要に応じて昼間の沸き上げを行う設定に沸き上げモードを変更してみることをおススメします。

 

オール電化のお湯切れ対策:手動の沸き上げを上手に使う

 

エコキュートの「おまかせ」モードは毎日のお湯の使用量を学習して沸き上げ量を決定する便利な機能で、使用している方が多いと思います。

 

しかしエコキュートの「おまかせ」モードにも弱点があって、急にお湯の使用量が増えると対応できずお湯切れを起こしてしまう場合があります。

 

例えばお盆やお正月などで親戚が泊まりに来てお風呂に入る人数が増えたり、季節の変わり目にシャワーだけだったのが浴槽にお湯をためるようになったりするなどがこれに該当します。

 

普段は「おまかせ」モードでお湯が足りていて、来客などで一時的にお湯の使用量が増える場合には、手動で沸き上げをすることができる「沸き増し」ボタンを押してタンク内のお湯の量をあらかじめ増やしておくことでお湯切れを防止することができます。

 

 

ただし、昼間の時間帯に「沸き増し」ボタンを押すと電気代は割高になるので本当に必要な時だけ使用するようにしましょう。

 

オール電化のお湯切れ対策:十分なタンク容量の機種を選ぶ

 

エコキュートや電気温水器のお湯切れ対策で最も基本的なのが、「十分なタンク容量の機種を選ぶ」ことになります。

 

沸き上げ設定を見直したり、お湯の使用の節約をしても頻繁にお湯切れを起こしてしまうようなら、そもそもお湯を貯めるタンクの容量が足りていないのかもしれません。

 

エコキュートの各メーカーは、家族の人数によって必要なタンク容量の目安を示しています。

使用人数 使用湯量 タンク容量
1~2人 410ℓ 180ℓタイプ
3~4人 640ℓ 370ℓタイプ
4~5人 755ℓ 460ℓタイプ
5~7人 985ℓ 550ℓタイプ

お湯の使用量(40℃換算・冬季)対応するタンク量量
※三菱エコキュートHPより

 

上記は三菱エコキュートの家族の構成人数による使用湯量と必要な貯湯タンク容量の目安で、浴槽湯はり1回と人数分のシャワー使用、洗面・台所の使用を想定したものです。

 

お湯切れをしないためには、各メーカーが示している使用量目安を参考にして十分な余裕をもってタンク量量を選ぶ必要があります。

 

また、どのタンク容量が適しているのかは、人数だけでなくご家庭の家族構成、生活習慣によっても変わってきます。

 

例えば、女性が多いご家庭では男性よりも洗髪などシャワーの使用量が多くなることが予想されますし、現在子供が小さいご家庭だと子供の成長に伴ってお湯の使用量が多くなることが予想されます。

 

また、学校や仕事の関係でお風呂に入る時間がまちまちのご家庭だとお風呂の沸かし直しや入れ直しが必要になって、家族が同じ時間帯にお風呂に入れるご家庭よりも多くのお湯が必要になります。

 

エコキュートや電気温水器のタンク容量を選ぶ際には、人数だけでなく現在や将来の家族構成も考えて余裕をもって選ぶ必要があります。

修理や点検が必要なお湯切れとは

 

ここまで紹介してきたエコキュートや電気温水器のお湯切れの対処法はあくまで「エコキュートや電気温水器が正常な場合」のものです。

 

お湯切れの中にはお湯の使い方や沸き上げ設定の問題ではなく、エコキュートや電気温水器自体が原因のものもあります。

 

エコキュートや電気温水器が次のような形でお湯切れしている場合には業者に点検や修理を依頼しましょう。

 

お湯を使っていないのにお湯切れしている

 

お湯を使用していないのにタンク内のお湯が無くなってしまったり、お湯の残量が減ってしまう場合には「水漏れ」が原因でお湯切れしているかもしれません。

 

貯湯タンク本体やお湯の配管から水漏れしていれば、エコキュートがせっかくお湯を沸かしてもお湯が貯まらずすぐにお湯切れしてしまいます。

 

貯湯タンクの周りが濡れていないか、水道メーターが回っていないかを確認してみましょう。

 

エコキュートや電気温水器の水漏れに関しては、こちらの記事でも詳しく解説していますので是非参考にしてください。

 

エコキュートが水漏れ?原因の特定方法と対処法【今すぐできる】

 

電気温水器の水漏れは寿命のサイン?水漏れの原因別に対策を紹介!

 

また、水漏れの症状はないのに、

・エコキュート本体の漏電遮断器が落ちていて電源が入らない

・電源は入っているのに朝になってもお湯が沸いていない

・お湯が満タンまで沸かない

・お湯の使い方は変わらないのにお湯の減りが早くなった

 

などの症状が出てお湯切れの状態になる場合は、エコキュート本体の故障や異常の可能性も考えられます。

 

もし異常があるようなら早急に取付業者に連絡し、点検や修理を依頼しなくてはいけません。

 

使用しているエコキュートや電気温水器が取り付けて10年以上経過しているものであれば、修理よりも新しいものへの交換も視野に入れて検討する必要があります。

 

まとめ

 

今回はオール電化で使用している給湯器(電気温水器やエコキュート)のお湯切れについて、お湯切れしないための対処法をご紹介しました。

 

お湯切れしないための対処法をまとめると、

・お湯の使い過ぎに注意する・沸き上げモードを確認する

・「おまかせ」で使う時には来客時などお湯の使用量の急な変化に注意

・手動の沸き上げボタンを上手に使う

・機械的な不具合が無いか確認する

・余裕があるタンク容量のものを選ぶ

 

となります。

 

既にエコキュートを使用しているご家庭ではタンク容量の問題は「そもそも論」になってしまいますが、現在のエコキュートが10年以上使用している場合などは買い替え時期に近づいていますので、次に設置するエコキュートの容量は検討しておくことをおススメします。

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