サイトアイコン 給湯器の困りごと救急箱

エコキュートの電気代は時間帯が重要!エコキュートの電気代節約術は?

 

 

エコキュートは夜間の割安な時間帯の電気を使ってお湯を沸かしてくれる便利な給湯器ですが、使い方によっては電気代の節約にならないこともあります。そうならないためのエコキュートの電気代節約の方法についてご紹介します。

 

エコキュートやオール電化の場合には電気を使う時間帯が重要になります。今お使いの料金プランを理解し、電気代が安い時間帯を上手に利用することが大切になります。

 

エコキュートの電気代が安くなる時間帯は?

 

 

エコキュートやオール電化住宅のために、各電力会社はオール電化向けの電気料金プランを用意しています。

 

オール電化向けの料金プランは、電気料金がどの時間も一律な通常の「従量電灯契約」とは異なり、電気を割安に使える時間帯がある代わりに、昼間などは電気の単価が割高な時間帯があるのが特徴です。

 

夜間電力として割安に使える時間帯は各電力会社によってまちまちなので、今お使いの電力会社の電気料金プランを確認し、電気代が安くなる時間帯を把握しておきましょう。

 

以下に各電力会社のエコキュート・オール電化向けの電力料金プランについてまとめてみました。(情報は2018年4月現在のものです。料金単価は1KWhごとのものになります)

 

東京電力のエコキュート向け料金プランは?

 

東京電力のオール電化住宅向けの電気料金プランには「スマートライフS/L」と「スマートライフプラン」(現在は新規加入を停止中)があり、ブレーカー容量など設備の状況によって東京電力が適用するプランを決定するようになっています

 

電気料金が割安な夜間電力の時間帯は午前1時から午前6時で17.46円、それ以外の時間帯が25.33円となります。

 

東京電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒⇒こちらで確認できます。

 

北海道電力のエコキュート向け料金プランは?

 

北海道電力で現在新規加入ができるオール電化向けプランは「eタイム3プラス」で、その他に時間帯別電灯(ドリーム8)、ピーク抑制型時間帯別電灯(ドリーム8エコ)、3時間帯別電灯(eタイム3)、3時間帯別電灯(eタイム3)〔Sプラン〕、3時間帯別電灯(eタイム3)〔Mプラン〕(以上は新規加入の受付終了)があります。

 

例えば、現在新規加入できる「eタイム3プラス」の場合、時間帯別の電気料金は以下のようになります。

 

午後時間(午後1時〜6時) 39.94円
朝晩時間(午前8時〜午後1時および午後6時から午後10時) 30.35円
夜間時間(上記以外の時間) 14.37円

 

北海道電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒⇒こちらで確認できます。

 

東北電力のエコキュート向け料金プランは?

 

東北電力のオール電化向けプランは「よりそう+(プラス)シーズン&タイム」です。季節ごとの昼間のピーク時間帯の電気料金が高く設定されているので、その時間の電気を節約すると電気代がお得になるという特徴があります。

 

季節 時間帯 料金
冬季ピーク(2月1日〜翌年2月28日) 午後4時〜午後6時 42.36円
夏季ピーク(7月1日〜9月30日) 午前10時〜午後5時 42.36円
その他季ピーク(3月1日〜6月30日・10月1日から11月30日) 午前10時〜午後5時 38.50円
オフピーク(ピーク以外) 午前8時〜午後10時 26.24円
夜間(通年) ピーク・オフピーク時間以外 11.22円

 

東北電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒⇒こちらで確認できます。

 

陸電力のエコキュート向け料金プランは?

 

北陸電力のオール電化向けプランは「くつろぎナイト12」です。夜間時間が20時から8時までの12時間と長く、さらに土日祝日は昼間の電気も割安になるのが特徴です。

 

時間帯 平日 土日祝日
夜間(午後8時〜午前8時) 12.28円 12.28円
夏季昼間(7〜9月) 34.31円 19.28円
冬季昼間(10〜6月) 24.61円 19.28円

 

北陸電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

 

中部電力のエコキュート向け料金プランは?

 

中部電力のオール電化向けプランは、「スマートライフプラン」で、「スマートライフプラン」「スマートライフプラン(朝とく)」「スマートライフプラン(夜とく)」の3種類があり、ライフスタイルによって選ぶことができます。

 

電気料金は最も単価が安い「ナイトタイム(16.0円)」次に安い「@ホームタイム(28.0円)」、最も高い「デイタイム(38.0円)」の3段階に分かれていて、それぞれのプランで時間配分が異なります。

 

ナイトタイムの時間帯は次の通りです。

 

スマートライフプラン 22時~翌8時
スマートライフプラン(夜とく) 23時~翌9時
スマートライフプラン(朝とく) 21時~翌7時

 

各プランともデイタイムは10時~17時となり、それ以外の時間が@ホームタイムの時間帯となります。

 

電気代が最もお得なナイトタイムが10時間と長く、在宅率が高い土日祝日は割高なデイタイムがないなどの配慮がされているのが特徴です。

また、2016年9月30日以前に契約しているご家庭では「Eライフプラン」があり、ナイトタイムは平日23時~翌7時になります。

 

中部電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

関西電力のエコキュート向け料金プランは?

 

関西電力のオール電化向けプランは「ハピeタイム」「e スマート10」で、現在加入できるのは「eスマート10」になります。

 

「eスマート10」の電気料金は電力需要の高い夏季(7月~9月)は最も単価が安い「ナイトタイム」次に安い「リビングタイム」、最も高い「デイタイム」の3段階、それ以外の季節はデイタイムが無い2段階の料金体系になります。

 

eスマート10(夏季)の時間帯と単価は次の通りです

 

ナイトタイム 22時~翌8時 15.44円
デイタイム 13~16時 39.49円
リビングタイム 上記以外 30.96円

 

在宅率の高い休日はデイタイムの時間がリビングタイムになりよりお得になっています。

 

「ハピeタイム」の方は季節は関係なく、平日と休日で異なる料金体系となっていて、休日はデイタイムが無い設定になっています。

 

ハピeタイムの平日の時間帯と単価は次の通りです。

 

ナイトタイム 23時~翌7時 9.94円
デイタイム 10時~17時 32.38円
リビングタイム 上記以外 24.16円

 

関西電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

 

中国電力のエコキュート向け料金プランは?

 

中国電力のオール電化向けプランは「電化Styleコース」になります。

 

平日はナイトタイムとデイタイムの2段階、休日は終日ホリデータイムという料金設定で、夏季(7/1~9/30)とその他季(10/1~翌6/30)でデイタイムの単価が異なるのが特徴です。

 

デイタイム(夏季) 9時~21時 32.08円
デイタイム(その他季) 9時~21時 30.06円
ナイトタイム 21時~翌9時 14.60円
ホリデータイム 終日 14.60円

 

中国電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

 

四国電力のエコキュート向け料金プランは?

 

四国電力のオール電化向けプランは「スマートeプラン」「タイプL+」と在宅時間が長い家庭向けの「タイプH+」の2種類があります。

 

タイプL+の時間帯と単価は次の通りです。

 

ナイトタイム(23時~翌9時) 14.23円
デイタイム(9時~17時) 使用量に応じて21.85円、28.95円、37.64円
リビングタイム(17時~23時) 28.85円

 

タイプH+の時間帯と単価は次の通りです。休日はリビングタイムがなくなり、料金一律の休日デイタイムになるのが特徴です。

 

ナイトタイム(23時~翌9時) 14.22円
平日デイタイム(9時~17時) 夏季36.21円・その他季30.18円
休日デイタイム(9時~23時) 24.28円

 

四国電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

 

九州電力のエコキュート向け料金プランは?

 

九州電力のオール電化向けプランは「電化でナイト・セレクト」で、夜間電力の時間帯が3パターンから選ぶことができます。夜間電力の単価はいずれも13.02円です。

 

電化でナイト・セレクト21 21時~翌7時
電化でナイト・セレクト22 22時~翌8時
電化でナイト・セレクト23 23時~翌9時

 

夜間時間帯以外の時間帯が昼間時間になりますが、電気料金は「平日」よりも「休日」、「夏・冬」よりも「春・秋」が割安な料金設定になっているのが特徴です。

 

平日昼間 夏冬26.40円・春秋23.56円
休日昼間 夏冬20.88円・春秋17.55円

 

九州電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

沖縄電力のエコキュート向け料金プランは?

 

沖縄電力のオール電化向けプランは昼間の電気使用が多い家庭向けの「Eeホームフラット」と土日祝日に在宅率の高い家庭向けの「Eeホームホリデー」の2種類になります。

 

Eeホームフラットの時間帯と単価は次の通りです

 

昼間時間(7時~11時) 28.62円
夜間時間(上記以外) 10.97円

 

Eeホームホリデーの時間帯と単価は次の通りで、「昼間時間」と「夜間時間」に加えて、昼間時間より単価が安い「生活時間」の料金区分が設けられているのが特徴になります。

 

昼間時間(10時~5時) 夏季38.25円・その他季35.23円
生活時間(平日7時~10時・休日7時~11時) 26.71円
夜間時間(上記以外) 10.97円

 

沖縄電力のエコキュート・オール電化向けプラン詳細は⇒こちらで確認できます。

このように各電力会社によってエコキュートやオール電化住宅で利用できる電気料金プランの内容には違いがあります。電力会社によってはかなり複雑な料金体系になっているので、お住いの地域の電力会社の電気料金プランの特徴をしっかりと把握した上で、単価の安い時間帯に電気を使うように心がけることが大切になります。

 

時間帯によって電気を使い分けることが大切!

エコキュートやオール電気向けの電力プランには電気代が割高な時間帯と割安な時間帯がありますが、当然のことながらエコキュートだけではなく、家全体のトータルの電気代を節約することを考えましょう。消費電力の大きい電気機器はできるだけ安い時間帯に使用する事で電気代を節約することができます。

 

ご家族内で一般的に消費電力の大きい電気機器には次のようなものがあります。

 

IHクッキングヒーター(3口+グリル) 5800W
電子レンジ・オーブン 1400W
ホットプレート 1300W
炊飯器(5.5合炊き) 1200W
電気ケトル 1300W
食器洗浄機 1100W
掃除機 1000W
ドライヤー 1200W
アイロン 1200W
ドラム式洗濯乾燥機 洗濯280W乾燥1120W

 

 

IHクッキングヒーターはかなり大きな消費電力がかかります。電気が割高な昼間時間帯をできるだけ避けて使用したり、時間のかかる煮込み料理などには圧力鍋や真空構造の保温鍋を使うなど、調理時間を短くする工夫をしたいものです。

 

 

 

 

食器洗浄機は、タイマー機能を使って深夜時間帯に稼働させると効果的です。炊飯器もタイマー機能で夜間にご飯を炊いてしまうのも一つの方法です。

 

 

また、炊いたご飯も無駄に保温せず、こまめに冷凍保存して必要な時に解凍した方が電気代を節約できる上にご飯を美味しく食べられます。

 

 

洗濯機は特に乾燥機能が電気を使います。乾燥まで行う場合は、タイマーを使って夜間のうちに回すと良いでしょう。

 

このように時間帯に気を付けて電気を使う工夫をすることで、オール電化の電気代を上手に節約していくことができます。

 

エコキュートの機能を活用して電気代を節約する

 

エコキュートには電気代を節約できる機能が多くついていますが、意外とその機能を使っていない場合があります。

 

エコキュートを設置した時に設定したままの状態で使っていませんか?エコキュートの設定を見直したり、エコキュートについている機能を十分に活用することで電気代を節約することができます。

 

沸き上げ設定を使いこなすと電気代の節約になる!

 

エコキュートの沸き上げ設定は基本的には沸き上げ量をエコキュートに「おまかせ」するモードで使用します。「おまかせ」モードはエコキュート自体が一定期間のお湯の使用量を学習して沸き上げ量を決定するのですが、湯切れを起こさないよう、若干の余裕をもって沸き上げ量を決めています。

 

もし、「おまかせ」モードでお湯が十分に足りているようならさらに沸き上げ量を抑えた省エネモードを試してみることをおススメします。

 

しかし、もし省エネモードに設定して、頻繁に湯切れを起こしてタンクの沸き増しが必要になるようなら、「おまかせ」あるいは「多めに沸かす」設定に見直す必要があります。

 

エコキュートにはリモコンで毎日のお湯の使用量を見る機能が付いていますので、それを参考にしながら最適な沸き上げモードを設定しましょう。

 

また、お湯の使用量が増える冬場と、少なくなる夏場で同じ沸き上げ設定のままだと電気代を無駄にしている可能性があります。

 

季節ごとに沸き上げ設定を見直すことで電気代の無駄をなくすことが重要です。

 

沸き上げ停止機能を使いこなす

 

エコキュートには、その日にお湯を使わないことが分かっている場合に、昼間の自動沸き上げを停止する機能があります。

 

また、旅行などで数日間留守にする場合に、自然放熱で減った分の沸き上げを停止することもできますので上手に使えば無駄な電気代を節約することができます。

 

但し、沸き上げ停止設定をする場合、停止日数の計算を間違えるといざお湯を使いたいときにお湯がないということが起こりますので注意が必要です。

 

沸き上げ停止機能を使う場合は、取扱説明書をよく読んで設定することが大切です。

 

「追い炊き」よりも「高温さし湯」が電気代の節約に!

 

フルオートタイプのエコキュートにはお風呂のお湯を自動保温する「ふろ自動」や「追い炊き」機能がありますが、どちらもタンク内のお湯の熱を利用してあたためなおしているので、その分タンク内のお湯の量は減ってしまいます。

 

熱交換器を使ってタンク内のお湯の熱をお風呂のお湯に移すのですが、その過程でどうしてもエネルギーのロスが出てきます。

 

それに対して、ぬるくなったお湯に高温のお湯を足して温度を上げる「高温さし湯」はタンク内の高温のお湯をそのまま利用するので熱効率が良くなり、その分電気代の節約になります。

 

また同じ理由で、前日ののこり湯を沸かし直すよりも再度お湯はりをしたほうが電気代については省エネになります。残り湯の量によっては水道代との兼ね合いも考えないといけないのですが、残り湯は洗濯や庭の散水などに利用し、お風呂については新たにお湯をはるのが、電気代についてはベストな方法になります。

 

まとめ

 

エコキュートやオール電化を導入しているご家庭で電気代を節約するには、できるだけ安い時間帯に電気を使うように心がけることが大切です。

 

・契約している電気料金プランを確認しましょう。・電気の単価が安い時間帯を把握しましょう。

・電力消費の大きい電化製品は単価が安い時間帯に使用をシフトしましょう。

・エコキュートの設定や使い方を見直しましょう。

 

電気代はエコキュートだけでなく家中のトータルの電気代節約を目指しましょう!

 

モバイルバージョンを終了