エコキュートのお湯が出ない時に考えられる原因と対策をまとめました。
エコキュートで突然お湯が出なくなってしまう原因にはいろいろなものが考えられます。
中には自分で簡単に対処できるものも!「エコキュートが故障した!」とメーカーや業者に連絡する前に、このページを参考にまずは自分で原因をチェックしてみてください。
エコキュートのお湯が出ない!考えられる原因とは?
エコキュートを使用していて突然お湯が出なくなる原因には下記の通り、いろいろなものが考えられます。
・お湯の使い過ぎ
・電源が入っていない
・断水している
・凍結している(冬季の場合)
・蛇口(水栓)が故障している
・エコキュート自体の故障
お湯の使い過ぎで湯切れしている
エコキュートは夜間の安い電力を使ってお湯を沸かし貯湯タンクに貯めておき、昼間は基本的にタンクに貯めたお湯を使っています。お家に巨大な電気ポットがあるイメージですね。
従って、昼間に急激にたくさんのお湯を使用すると、貯湯タンク内のお湯が無くなって(「湯切れ」)しまう場合があります。
リモコンに表示されている残湯メーターを確認してみましょう。ゲージの表示がなくなっていれば「湯切れ」ですのでお湯は出ません。
その場合には、リモコンの「沸き上げ」ボタンを押して、お湯が沸きあがるまで、待つしかありません。
残湯がゼロの状態から満タンまでお湯が沸くのに、冬場だと5~6時間程度掛かります。
お湯を使っていないのに残湯がなくなる場合
お湯を使っていないのにリモコンの残湯表示がゼロになる場合には、お湯配管のどこかが漏れている(漏水)している可能性があります。
水道メーターは回っていませんか?もし、水道メーターが常に回っていて、エコキュートの専用止水栓を閉じると止まるようなら、給湯(お湯)配管の漏水なので、早急に修理を依頼しましょう。
電源が入っていない
これも当然の事ですが、エコキュートの電源が入っていなければエコキュートはお湯を沸かさないので、お湯は出ません。
貯湯タンクの電源レバー、エコキュート用に設けられた200V電源ブレーカーを確認してください。雷などで、「切」になっている場合があります。「切」になっている場合はレバーを上げ「入」にしてください。
そのまま沸き上げを開始すればしばらく使ってみて様子を見てください。レバーを上げてもすぐにまた落ちる場合は、「漏電」の疑いがあります。すぐにエコキュートを取り付けた工事店に連絡してください。
断水している
エコキュートは、貯湯タンク内にお湯があっても新たに水が供給されないとお湯が出ません。もし水道が断水している場合は、断水が終了するまで待つしかありません。井戸用エコキュートの場合には井戸ポンプが正常に動いているかを確認しましょう。
また、断水以外にもエコキュートに水が供給されない場合があります。
エコキュートの給水栓が閉じている
エコキュート本体には、メンテナンス用に専用の給水栓(上の画像赤丸部分)が設けられています。水道が断水していない(他の蛇口から水は出る)場合は専用給水栓が閉じていないか確認しましょう。
給水ストレーナーのゴミ詰まり
エコキュートの給水口には、貯湯タンク内に砂やゴミが入らないようにストレーナー(上の画像青丸部分)が付いていて、ここが詰まると「給水されない=お湯が出ない」という状態になります。
給水ストレーナーを外してゴミ詰まりが無いか確認してください。もしゴミが詰まっているようなら、歯ブラシなどでゴミを取り除けばお湯が出るようになります。
※給水ストレーナーの取り外し方はメーカーによって異なるので、必ず取扱説明書を確認しましょう
。
凍結している(冬季の場合)
冬季の場合は、エコキュートの給水配管、給湯配管の凍結によってお湯が出ない場合があります。配管が凍結してしまった場合には、凍結が解消されるのを待つしかありません。
混合栓のお湯のハンドルを開き(サーモスタット混合栓の場合は最大温度にする)、そのまま凍結が解消するのを待ちましょう。
冬季の給湯器の凍結についてはこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
蛇口(水栓)が故障している
エコキュートにお湯があるのに蛇口(水栓)のお湯が出ない(お湯にならない・ぬるい)場合は、その他の蛇口のお湯も確認してみてください。
もし特定の蛇口のみお湯が出ないというのであれば、エコキュートの故障ではなく、その蛇口自体が故障が原因と考えられます。
浴室のシャワーに使われている「サーモスタット混合栓」や、キッチンなどで使われている「シングルレバー混合栓」は、温度調節部分の不具合により、お湯が出なくなる(お湯にならない)事があります。
その場合には、サーモスタット部分の部品や、シングルレバーの湯水切替部分のカートリッジを交換するか、蛇口自体を交換する必要があります。
蛇口の部品交換、蛇口自体の交換はDIYでされる方も多いようですが、水漏れを起こしたり、配管を折ってしまうなどの危険がありますので、自信のない方は、修理業者に依頼したほうが無難だと思います。
こちらの記事で水回りの修理の相談にのってくれる業者を紹介していますので、参考にしていただければと思います。⇒⇒蛇口(水栓)の修理・交換ならコチラの記事を参考に!
エコキュート自体の故障
ここまでご紹介したエコキュートのお湯が出ない原因をチェックして、それでもお湯が出ない!という場合には、いよいよエコキュート自体の故障が疑われます。
エコキュート本体の故障であれば、基本的に修理はメーカーに依頼するようになります。エコキュートに接続する配管などの修理は設置工事をしたところに依頼するようになりますので、エコキュートの故障の状況をチェックしましょう。
リモコンにエラー表示は出ていないか?
お湯が出ない原因が、エコキュート内部の不具合であれば、リモコンにエラー表示が出ている可能性が高いので、まずエラーが出ていないかどうかを確認しましょう。
もしリモコンにエラーが表示されていたら、まずはエラー表示の解除(リセット)を行ってみてください。エラーの内容によっては一時的な不具合の場合があり、不具合を解消した上でリセットをすることで不具合が解消され、正常に戻る場合があります。
エラーの解除方法はメーカーによって操作方法が異なります。下に各メーカーの操作方法例をまとめました。
三菱 | 台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度(下げる)」を3秒以上同時押し |
コロナ | 台所リモコンの「選択」「表示入/切」、浴室リモコンは「選択」「ぬるめ」ボタンを同時に5秒押す |
パナソニック | リモコンの「決定」ボタン、解消されない場合は貯湯タンクの電源レバーを切り、1分間おいて入れる |
日立 | リモコンの「メニュー」ボタン、または台所リモコン「沸き増し」「戻る」を5秒以上同時押し |
東芝 | 台所リモコンに表示される指示に従ってエラー解除を操作 |
長府 | リモコンの「確定」、(カンタンリモコンは「停止日数」)ボタンを約10秒長押し |
ダイキン | リモコンの「確定」 |
リモコンによるエラーの解除方法は同じメーカーでも年式やモデルによって異なる場合がありますので、必ず取扱説明書を確認の上、操作を行ってください。
リモコンの表示が全く出ない場合は?
エコキュートの電源が入っているのに、リモコンの表示が真っ暗で全く何も表示されていない場合は、エコキュート本体とリモコンをつないでいるリモコン線が断線している可能性があります。
その場合にはリモコン線の交換が必要になりますので、据え付けした業者に依頼しましょう。(メーカーはリモコン線の交換はしてくれません)
本体からの水漏れはないか?
貯湯タンクやヒートポンプユニットの下が濡れているようなら、どこからか水が漏れていることが考えられます。
その際には、水漏れがエコキュート本体からのものなのか、エコキュートにつながる配管からのものなのかを判断する必要があります。
エコキュート本体からの水漏れ
エコキュート本体内の配管にはOリングやパッキンが使われていて、経年劣化でその部分が固くなり、水漏れを引き起こすことがあります。
エコキュート内部で水漏れやお湯漏れを起こすと、湿気や湯気で基盤などの電装部分が故障する可能性があるので、メーカーによる修理が必要となります。
エコキュート以外の配管からの水漏れ
水漏れの箇所が貯湯タンク内やヒートポンプなど、エコキュート本体からではなく、エコキュートにつながっている配管類の場合は、取付業者に修理を依頼しましょう。メーカーに修理を依頼しても、エコキュート内部以外の水漏れは修理してくれません。
水漏れしているのがエコキュートの内部からなのか、それとも配管からなのかを判断するのは素人の方ではなかなか判別が難しいと思います。
エコキュートの周辺が濡れているからと、いきなりメーカーの修理を依頼すると、実際はエコキュート本体以外の配管からの水漏れで、また施工業者に修理を依頼するという二度手間になってしまう恐れがあります。
もしどこが水漏れしているのか判断がつかない場合は、まず施工業者に水漏れ箇所の確認を依頼して、
1.エコキュート本体以外からの水漏れであればそのまま修理を依頼
2.エコキュート内部の水漏れの場合は、施工業者経由でメーカーに修理を依頼してもらう
という流れで修理を依頼したほうがいいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?一口にエコキュートのお湯が出ないといっても、原因はいろいろなものがあり、中にはメーカーや施工業者をわざわざ呼ばなくても対処できるものもあります。
エコキュートのお湯がいきなり出なくなったら焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いてお湯が出ない原因をしっかり把握してから対処することが大切です。
エコキュートの故障、修理と取替どっちがおトク?
もしお湯が出ない原因がエコキュート自体の故障や不具合だった場合、お使いのエコキュートが下記に当てはまるようなら、エコキュートを修理するよりも新しく交換することを検討したほうがいいかもしれません。
・エコキュートのメーカー保証が既に切れている。
・エコキュートを設置してから8年以上経っている。
・故障や不具合の発生が今回が初めてではない。
・お湯のたまりが悪くなった、お湯が早くなくなるようになった。
・お湯の出が悪くなった
・時々漏電遮断器がはたらく。
・運転中の音が大きくなった。
エコキュートの寿命は大体10年から15年程度といわれています。また、メーカーがエコキュートの修理に必要な部品(補修用性能部品)を保有しているのは、そのモデル(機種)の製造打ち切りから10年間です。
エコキュートが最初に発売されたのは2001年ですから、エコキュート発売当初に購入されたご家庭では、そろそろ寿命を迎えて故障や不具合が出始める時期になります。
また、お使いの機種によっては部品がなくて修理が不可能な場合や、今回は修理ができても間もなく部品供給が終了するという時期に差し掛かっているのです。
古くなったエコキュートは、一か所を修理してもまたすぐに別の部分が故障するということがよく起こります。
その際に部品供給が無くなってしまっていたら、前回の修理費用が全くの無駄になってしまうことがあります。
エコキュートの価格は発売当初よりもかなりお求めやすくなってきています。
古いエコキュートに修理費用を何度もかけたり、いつ壊れるのかビクビクしながら使い続けるよりは、思い切って新しいエコキュートに交換したほうがいいのではないでしょうか。
エコキュートを交換するなら業者選びが大切!
エコキュートを新しいものに交換するなら以前にエコキュートを取り付けてもらった業者に依頼するのが一番手軽な方法です。
エコキュートは設置する時の価格も重要ですが、設置してから最低10年は使い続けるものですから、日頃のメンテナンスや急な故障時の対応など、アフターサービスがしっかりした業者を選びたいものです。
その業者さんと信頼関係が築けているのであれば次のエコキュートを頼んでも問題ないでしょう。
しかし、
「取り付けた業者さんがそれっきり一度も点検にこない。」
「前に取り付けたエコキュートはとても高くて後悔した」
「そもそも前にエコキュートを取り付けた業者が分からない」
こんな場合には、新しくエコキュートを取り付けてもらう業者を探す必要があります。
でもエコキュートを適正価格で、しっかりとした工事をしてもらえる信頼できる業者を自分で見つけるのはとても大変です。
さらに業者から見積もりを取って価格交渉して・・・となるととても手間が掛かります。
エコキュートを適正価格で取り付ける簡単な方法は?
「エコキュートの適正価格が分からない」
「エコキュートを取り付けしてくれる優良業者を探している」
「エコキュートの価格も大事だが、取付後のアフターフォローをしっかりしてほしい」
そんな時に是非利用していただきたいのが、ネットのリフォーム総合サイトです。
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