こちらの記事は「給湯器交換の費用ってどれくらい?」という疑問が解消できる記事になっていますので是非お読みください。
どのお家にも必ずある設備「給湯器」、お風呂や台所、洗面所などにお湯を供給してくれているのが給湯器です。
毎日の生活に欠かせないお湯ですから、給湯器が古くなって調子が悪い、給湯器が故障して動かなくなったりすると給湯器を交換する必要が出てきます。
といっても、たびたび交換するものではない給湯器ですから、交換するのに費用がどれくらいかかるのか?給湯器交換工事の費用はどれくらいが相場なのか分からない!という方がほとんどじゃないでしょうか?
今回はそんな方のために給湯器を交換するのにどのくらい費用が掛かるのか?給湯器交換工事の費用の相場についてご紹介したいと思います。
あなたのお家の給湯器はどのタイプ?まずは種類を把握しよう!
一口に「給湯器」といっても様々な種類のものがあり、いざ交換となると基本的には同じタイプの給湯器への交換を考える方がほとんどだと思います。
給湯器の交換を業者に依頼してもまずは「今ついている給湯器は何ですか?」と聞かれるでしょうし、これがわからないと話が前に進みません。
しかし、毎日お湯は使っているけれど、自分の家についている給湯器を見たことがない、種類が分からないという方が意外に多いんです。
そんな方はご自分の家に設置されている給湯器がどのタイプなのか?種類について把握しましょう。
石油ですか?ガスですか?電気ですか?
給湯器の種類としては、使用する燃料別に「石油給湯器」「ガス給湯器」「電気温水器」などがあり、家庭用の給湯器はほとんどがこのうちのどれかになります。
石油給湯器
石油給湯器は灯油を燃料に使用する給湯器になります。外観の特徴としては、給湯器本体とは別に灯油を入れるタンクが一緒に設置されているので、見れば一目でわかると思います。
石油給湯器のメリット
・石油給湯器の燃料は灯油なので、燃料代が比較的安く済みます。最近では「エコフィール」というより燃費のいい石油給湯器も出ています。
石油給湯器のデメリット
・燃料切れの恐れがあり、定期的に灯油を補充する手間が掛かります。
・灯油は長期保存すると変質し、不完全燃焼などの原因になることもあり、定期的に灯油タンクの水抜きなどの手入れが必要になります。
・灯油を燃やすので、燃焼音や煙、においが気になる場合もあります。
ガス給湯器
ガス給湯器は比較的小型で壁掛け式のものが多く、設置スペースがとれない住宅密集地や都市部などで多く見られます。外観上特徴としては給水、給湯配管のほかに、ガスの元栓が接続されています。
ガス給湯器のメリット
・直圧式なので、お湯の水圧が高い
・燃料タンクが無く、給湯器本体のみなので、狭い場所でも設置しやすい。
・燃料の劣化がない
ガス給湯器のデメリット
・燃料単価が高め。(ガス業者によってガス料金にバラつきあり)
・燃焼音、煙、においが気になることがある。
電気温水器
安価な深夜電力を使ってお湯を沸かす電気温水器は大きな貯湯タンクがあるのが外観上の特徴です。最近多く設置されている「エコキュート」も電気温水器の部類に入ります。
電気温水器のメリット
・燃焼部分がないので安全性が高い。排気がないので、煙突などの排気設備も不要でニオイも出ない。
・割安の深夜電力プランが使えて経済的
電気温水器のデメリット
・貯湯タンクの設置スペースが必要で場所をとる。エコキュートだとさらにヒートポンプのスペースが必要になる
・使いすぎると湯切れする場合がある。電気温水器の8時間通電タイプなどは湯切れすると翌日まで使えない。沸きまし可能なタイプもすぐにはお湯ができない。
・給湯器本体の価格が高い
給湯器取替、必要な機能は?
給湯器の価格は給湯能力はもちろんですが、給湯器ついている機能によっても変わってきます。蛇口にお湯を給湯するだけのタイプから、追い炊き機能付き、お湯張り機能付きなど、使える機能が多いほど、給湯器本体の価格は高くなっていきます。
あなたが給湯器に必要な機能はどれですか?代表的なものは以下の通りになります
給湯専用タイプ
蛇口にお湯を供給するだけのシンプルな給湯器です。シャワー使用がメインで、あまり浴槽にお湯を貯めない方や、少人数の家庭向けの給湯器になります。
追い炊き機能付きタイプ
蛇口への給湯機能に加えて、追い炊き機能が付いたタイプです。
浴槽に貯めたお湯が冷めてしまったり、残り湯を次の日も沸かして使う場合には追い炊き機能が必要になります。お風呂を使うのに時間差がある場合には、追い炊き機能は必要不可欠になります。
フルオートタイプ
追い炊き機能に加え、自動で浴槽に設定した温度・量のお湯を張ってくれる自動湯張り機能、保温機能が付いているタイプになります。
浴槽にお湯を張るのに、いちいち蛇口を止めに行く必要がなく、ボタン一つでお湯はりができます。自動運転中は、お湯の温度が下がると自動で追い炊き、前の人が浴槽のお湯を使って減ってしまっても自動で足し湯してくれるので、大変便利です。
この他にも、ガスや灯油の消費量を抑えた省エネタイプの「エコジョーズ」「エコフィール」や、水圧が弱い地域用の「高圧タイプ」、床暖房機能が付いたタイプなど様々なものがありますので、必要な機能を選択して業者に相談するとよいでしょう。
給湯器交換の費用の相場は?タイプ別に交換
給湯器本体の価格は、メーカーや機能のタイプ、給湯器業者の割引額などによってまちまちですが、大体メーカー希望価格(カタログ価格)の2~3割引き程度が相場になります。
また、給湯器の大きさ(給湯能力)やタイプ、グレードによって価格はかなり違ってきます。
参考までに、給湯器のタイプ別に一般的な相場をご紹介します。
標準的な、給湯出力37.8KW(32500Kcal/h)タイプで、
給湯専用:貯湯式:12万~ 直圧式:15万~
追い炊き機能付き:貯湯式:15万~ 直圧式:19万~
フルオートタイプ:貯湯式:18万~ 直圧式:22万~
灯油タンクを交換する場合は、プラス2~4万円(鉄製~ステンレス製)
16号タイプで、
給湯専用:10万~
フルオートタイプ:18万~
標準的な容量370Lタイプで、
給湯専用:35万~
フルオートタイプ:45万~
ネットで検索すると、メーカーのカタログ価格から大幅な値引きをしてくれる業者さんも見つかります。ただし、標準工事の内容に違いがありますので、できれば複数の業者に見積もりをとり、「給湯器本体価格+工事費」で比較検討することをおすすめします。
給湯器交換、工事費用の相場と注意点
給湯器を交換する場合、給湯器本体の費用に加えて、給湯器を設置する費用「工事費」が必要になります。
給湯器交換の標準工事費用はおおよそ3万~5万円程度が一般的な相場です。(電気の場合は別途電気工事費が必要)
既存の給湯器と同じタイプの給湯器に交換する場合なら、標準工事費用のみで交換ができます。
標準工事の主な内容は、
・給湯器本体の据え付け
・給湯・給水管の接続
・リモコンの交換
・ガス配管の接続(ガス給湯器の場合)
・追い炊き配管への接続
・既存給湯器の撤去・処分
・灯油タンクの設置、送油管の接続(石油給湯器の場合)
・試運転、使用説明
・出張費
給湯器の設置場所を変更する場合には、配管の延長費用、タイプを変更する場合には、追い炊き配管やリモコンの新設の工事費が別途必要になります。
また、設置場所が狭く、機器の搬入が困難な場合や、人手が余計にかかる場合なども追加料金が発生する場合が多くなります。
現場確認をせずに口約束で工事をすると、後から突然追加料金を請求されてトラブルに・・・なんてことも起こりうるので注意しましょう。
設置場所やタイプを変更する場合、設置場所が特殊な場合は必ず設置業者に現場を実際に確認してもらい、事前にしっかりと見積もりをしてもらい、後から「言った言わない」のトラブルが起こらないようにすることが重要になります。
まとめ
それでは今回の記事「給湯器交換の費用ってどれくらい?工事費の相場は?」についてまとめます。
・給湯器には石油・ガス・電気などの種類がある。
・さらに給湯器には、給湯専用・追い炊き付き・フルオートなどの機能別のタイプがある。
・給湯器を選ぶには、種類によるメリット・デメリットを比較して検討する
・どの機能が必要なのかによって予算と相談しながら機種を選択する
・給湯器交換の費用には、給湯器本体の費用+工事費用が必要
・トラブル防止のために必ず現地見積もりをしてもらう
いかがだったでしょうか?毎日お湯は使うけれど、その存在を忘れがちな「給湯器」いざ交換となると、生活のスタイルや予算に見合った給湯器を選ぶのはなかなか大変です。
給湯器は決して安い買い物ではないので、価格と機能のバランスを考え、しっかりと検討して納得のいくものを選びたいものです。
そして親身に相談にのってくれて、適正な工事費用で工事をしてくれる給湯器業者選びも大切です。
本日は当ブログの記事をお読みいただき、ありがとうございました。
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