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給湯器の故障の症状は?よくある症状をチェック!

お風呂や洗面、台所にお湯を供給する給湯器は、毎日の生活で必ず使用する機械です。長年使用している給湯器だと、故障?と思われる様々な症状が出てきます。水漏れ、異音、臭いなど、故障が疑われる症状は様々です。

 

私が勤めている給湯器販売業者には、毎日多くの給湯器の故障では?という修理依頼が入ってきますが、実際にお客様のお宅にお伺いしてみると、給湯器の故障ではなかったということも多々あります。

 

目に見えて給湯器の故障とわかる症状もありますが、給湯器の故障なのか?それとも別の原因があるのか?素人では判断に困る場合もあります。

 

そこでこの記事では、お家の給湯器のこの症状は故障なのか?交換時期なのか?気になっている方のために、うちの会社(給湯器業者)に電話がかかってくる事例を参考に、よくある給湯器の故障の症状についてまとめてみました。

 

本当に給湯器の故障?給湯器の故障の症状と考えられる原因をチェック!

 

症状1:給湯器の電源が入らない

 

「リモコンの電源スイッチを押しても電源が入らない」という依頼がよくありますが、この症状からは以下のような原因が考えられます。

 

・電源コンセントのプラグが抜けている。ブレーカーが落ちている。

 

これらは簡単にチェックできますよね。石油給湯器でもガス給湯器でも100V電源ないと動かないのでプラグの抜け、ブレーカーはまず最初にチェックしましょう。

 

またプラグは刺さっていても、コンセント自体に「片切りスイッチ」がついていて、それが切れていたなんてこともあります。

 

特に古いお家は注意してみましょう。

 

・防水コンセントなど、コンセント自体の不良

 

コンセントプラグが刺さっていても相手側のコンセントが不良ということもまれにあります。テスターなどがあれば簡単にチェックできますが、ない場合はほかのコンセントに差してみて、電源が入るかどうか試してみましょう。

 

・リモコン線の断線

 

リモコン本体と、給湯器をつないでいるリモコン線が断線して、電源が入らないという場合もあります。リモコン線の経年劣化や、ネズミにかじられて断線したというケースも。

 

リモコン線は給湯器を交換するときに、前に使っていたものをそのまま使う場合も多いので、給湯器設置して間もない場合はまずチェックしましょう。

 

チェックするには、テスターを使ってリモコン線の「導通」を測るか、短いリモコン線を別途用意して、リモコンと給湯器を直接つないでみて、動くかどうかを判断するのですが、自信がない方は業者にチェックを依頼したほうがいいと思います。

 

症状2:お湯が出ない

 

「お湯が出ない(暖かくならない)」場合は、給湯器の故障のほかに、「蛇口の不具合」という場合が非常に多いパターンです。

 

他はお湯が出るのに、台所だけ出ない、お風呂だけ出ないというような時は蛇口が壊れています。サーモスタット混合栓や、シングルレバー混合栓に多いトラブルです。

 

症状3:お湯の出が悪くなった(水圧が弱い)

 

「以前に比べてお湯の勢いが悪くなった」というトラブルは、給湯器の給水口にあるストレーナーや、減圧弁のストレーナーにゴミが詰まっていて、ストレーナーを分解・掃除することで解消する場合があります。

 

また、混合栓のストレーナーのゴミ詰まりのケースもありますのでチェックしましょう。

 

症状4:お湯の温度が上がらない、温度が不安定

 

「リモコンで設定した温度のお湯が出ない」「お湯が熱くなったりぬるくなったりする」という場合は、給湯器の故障、蛇口の故障の両方の可能性があります。

 

全ての蛇口で同じ症状なら給湯器側の故障の可能性が高いです。1か所だけ症状が出る場合は、その蛇口の不具合ということになります。

 

症状5:追い炊きや自動湯はりができない

 

「追い炊きや自動湯はりができなくなった・途中で止まる」という症状の場合は、まず循環アダプターをチェックしましょう。

 

水アカなどで循環アダプターのフィルターが詰まっていると、給湯器の追い炊き・湯はり機能が動かなくなる場合がありますので、普段からこまめに掃除をしておきましょう。

 

循環アダプターの掃除をしても症状が改善しない場合は、給湯器側の問題ということになります。

 

症状6:煙が出る

 

「黒煙が出ている」が出ている場合は、給湯器が不完全燃焼していますので、修理・交換が必要になります。冬の寒い日に白い煙が出るのは異常ではありません。しかし、白煙の量が増える場合や、目に染みるような煙の場合には、一度点検してもらったほうがいいでしょう。

 

あと、石油給湯器の場合は灯油タンクの内部の錆や汚れ、結露による水の混入が不完全年燃焼の原因になる場合があります。

 

タンク内部をのぞいて見て汚れるているようなら、タンク下部のドレンから水抜きをするか、汚れや錆がひどいようならタンク自体の交換が必要になってきます。

 

タンク内部が汚れているようなら、給湯器本体のストレーナー(フィルター)も汚れている可能性が高いです。一緒にチェック・洗浄しましょう。

 

症状7:臭いがする

 

石油給湯器やガス給湯器の場合は、燃焼中に多少の臭いはしますが、「以前よりも臭いがきつくなった」「酸っぱいにおいがする」という場合には、念のために点検を依頼したほうがいいでしょう。特にガス給湯器の場合はガス漏れの心配もありますので必ず点検しましょう。

 

症状8:異音がする

 

給湯器の作動時には「点火音」や「燃焼音」、「ファンの回転音」、「循環ポンプの作動音」など、正常時でも様々な音がします。

 

「ファンの回転音」や冬場の凍結防止の「循環ポンプの作動音」などは、機械が停止していても動いている場合があるので故障と間違えがちです。

 

ただし、「点火時に大きな音・爆発音がするようになった」「いつもの作動音とは違う大きな音がする」といった場合には、注意が必要です。

 

症状9:エラーが出ている

 

リモコンにエラーが表示されて給湯器が動かない場合は、まずはエラーの内容をチェックしましょう。給湯器の取扱説明書やメーカーのHPには、よく出るエラーコードとその対処法が記載されていて、中にはリセットをすれば解消されるものもあります。

 

中には「野良猫が給湯器の上に飛び乗って『地震感知』のエラーが出た!」なんていうケースもあります。

 

エラーが出た場合には、エラーの内容を調べて、リセットをかけてみましょう。エラーが解除され、通常通りに使用できるようになる場合があります。

 

ただし、リセットしてもすぐに同じエラーが出る、頻繁にエラーが出る場合には、給湯器の故障が考えられますので、修理・点検を依頼しましょう。

 

給湯器の故障の症状が出たら修理?それとも交換?

 

給湯器の症状をチェックし、やはり給湯器本体の故障が疑われるとなった場合は、給湯器を修理、もしくは新品に交換ということになります。

 

給湯器は決して安いものではありませんし、交換するには工事費もかかります。修理で済むものなら修理で済ませたいと思うのは当然のことですが、修理してもまたすぐに故障するようでは意味がありませんよね。

 

給湯器に故障を疑うような症状が出て、原因が給湯器だと判明した場合、給湯器を「修理」するのか、新しい給湯器に「交換」したほうがいいのでしょうか?

 

給湯器が保証期間内、取り付けて間もない場合であれば、当然のことながら修理したほうがいいでしょう。修理を依頼する場合、まずは保証書の日付を確認してみましょう。

 

石油やガス給湯器の場合、保証書は取扱説明書と一緒になっている場合が多いです。エコキュートは保証書だけ単独になっているので、購入時に渡されたものを確認してみてください。

 

修理の依頼は給湯器のメーカーサービスに直接連絡してもいいですが、まずは給湯器を取り付けてもらった業者に連絡し相談することをおススメします。

 

給湯器本体の不具合はメーカーのサービスが修理してくれますが、給湯器に接続している配管の不具合や、リモコン線の破損などはメーカーは修理してくれません。

 

その場合でも、出張費だけは請求される場合もありますので、まずは給湯器を取り付けた業者に連絡し、相談したほうがいいでしょう。

 

給湯器を取り付けて10年以上たっている場合は、修理よりも交換を検討したほうがいいと思います。給湯器の寿命は約10年といわれていて、メーカーが設定している「設計標準使用期間」も10年(業務用は3年)と決められています。

 

また、修理に必要な部品の保有期間は、メーカによりますが、その機種の「製造終了から」7年~10年ですので、取り付けから10年以上経過していれば、修理に必要な部品がない可能性が高くなります。

 

運よく部品がまだ供給されていて、修理ができる場合でも、短期間でほかの部品が故障する可能性が高く、修理代がかさむ恐れがあるので、あまりおススメできません。

 

やはり取り付けてから10年以上経過した給湯器の場合は「寿命」と考え、取替を第一に検討したほうがいいでしょう。

 

まとめ

 

今回ご紹介したように、一見「給湯器の故障?」と思えるような症状が出ても、原因が給湯器そのものでない場合や、日頃のちょっとしたお手入れで解消する場合もあります。

 

一方で、「煙」や「臭い」、「異音」などは、給湯器本体の不調、故障の前兆の場合が多く、早急に修理や交換の必要があります。

 

給湯器に故障を疑う症状が出た場合は、それが「給湯器本体の問題」なのか、ほかの原因が考えられるのかを判断することが大事になってきます。

 

「給湯器が故障してお湯が出ない!」となると特に冬場などは慌ててしまいがちですよね。すぐに業者に連絡して・・・というお気持ちはわかりますが、まずは一度冷静になって、今出ている症状をよく観察してみましょう。

 


 

本日は当ブログの記事をお読みいただき、ありがとうございました。

参考になりましたでしょうか?

 

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